イルッカ・スッパネン
テキスタイルデザイナー
1968年 フィンランド生まれ
イルッカ・スッパネンは現在、世界で最も有名なフィンランド人デザイナーの一人です。彼の作品は様々な場所で展示され、多くの国際的な賞を受賞しました。
1995年に設立された彼のデザインスタジオは、インテリア、プロダクト及びコンセプトのデザイン、建築の分野で活動しています。1997年スッパネンはSnowcrashデザイン協会をデザイナー仲間と共同設立し、瞬く間に国際的な成功を収めました。スッパネンの作品は、新しい素材、使い方、生産技術への絶え間ない興味を反映しています。彼のスタイルを説明するなら、明るく、先進的でありながら伝統的なスカンジナビアンスタイルだと言えるでしょう。
インスピレーションはどこから得ますか?
私は多くのことからインスピレーションを受けます。ある時は素材だったり、ある時は絵画、または一般の人の言動だったりということもあります。私が人々について最も想像をかき立てられるのは、彼らの自然な行動です。
マリメッコにMarhaba(マルハバ)をデザインした時は、生物の描写を禁じたアラブ文化の抽象的、より適切に言えば数学的で論理的な形からインスピレーションを得ました。
作品の製作スタイルは?
作品によって独自のプロセスが必要になります。パターンをデザインするということは、空間や家具やランプをデザインすることとはかなり違います。私は通常デザインプロセスをそのプロジェクト自体を分析することから始めます。テキスタイルをデザインする時には、色とパターンにより重点を置きます。テキスタイルは本来機能的なものだからです。
マリメッコと聞いて何が頭に浮かびますか?
マリメッコなくしては北欧とフィンランドのデザインを語れません。マリメッコの歴史は多面的で明確です。マリメッコの見た目の品質の良さはいつでもすぐに分かります。マリメッコの価値は、設立当初の価値が今日まで完全に変わらないままで入ることは難しかったにもかかわらず、今でもあらゆる運営の基礎となっていることです。
マリメッコは、シンプルで美しく、機能的で、清潔感があり、ある意味流行に左右されないデザインを代表しています。マリメッコ社は立派に時代の精神を反映した製品を発表しています。
marimekkoでデザインした感想は?
素晴らしいことです!また私にとって女性中心の組織で仕事をするのはこれが初めてなのです。従って、様々な段階で興味深いものがあります。思うに、マリメッコは他社とは少しばかり変わった方法で動いています。そのプロセスはまっすぐで分かりやすくはないかもしれません。つまり物事は絶えず再検討され、再考されるのです。伝統的な男性中心の組織は、全般的な枠組みを決めることから始め、それから詳細へと移っていきます。マリメッコでは、すでに意見がまとまった事でさえ、再評価の為に議論の場に上がることもあるのです。従って、与えられた期間内に決定が変わることもあります。これは面白いと思いますし、またこれを私自身の仕事に取り入れることができるかもしれません。
ファブリックのデザインをすることは他の製品をデザインすることとどのように違いますか?
ファブリックは本来機能的なものですので、プリント生地のデザインにおいて、人間工学や実生産の可能性といったことを考える必要はありません。通常はそういったことがデザインの条件を作るのです。生地をデザインする際、私は恐らくメッセージよりも雰囲気の方に重きを置いています。
マリメッコでデザインした生地で伝えたいことは?
私は、空間に合う室内装飾用とカーテン用生地をデザインしました。これが出発点です。一般に、マリメッコは二つの伝統、すなわち、抽象的で均等なストライプの世界と大胆な象徴的なモチーフで知られています。最近、マリメッコの象徴的なモチーフの方がより注目されているかもしれません。空間と物のデザイナーとして、私は新しいストライプと幾何学パターンを創り出すことによって、抽象的で均等なストライプの世界を前面に押し出しました。従って、私のデザインは他のマリメッコ製品と調和するのです。
あなたの意見では、マリメッコは公共の場に何を提供すべきだと思いますか?
私の意見では、マリメッコは色と興味を提供しています。つまり、目立たないグレーを基調としたものではなく、むしろ人目を引くものあるいは視覚的イメージがポイントなのです。キャラクター、色、そして私がデザインしたパターンの線でさえ、普段公共の場で目にするものよりも力強いのです。
どのような環境でご自身のデザインしたファブリックが使われて欲しいですか?
これはデザイナーが選ぶことではないと思います。私がデザインした生地はどんな場所でも良く見えるはずです。私は、誰か他の人が私の創り出したデザインをどう使うのかを見てみたいです。